もう一度ピアノ教室に行くことを決めた日の日記

こんにちは。お元気ですか?

日記をつけてみようと思ったんですけど、たぶん数回やって飽きると思います。それまでお付き合いをお願いしたいです。

 

実年齢より高く見られがちなことは半分嬉しいし、半分嬉しくない。

今日ピアノ教室の体験レッスンに行って、そのまま入会手続きまでしてきた。たった30分で見違えるほど表現力がついたし、本当に身になるレッスンだったと思う。正直ここまでピアノ熱が再燃すると思っていなかったし、高いレッスン料を払うことに抵抗を感じていないことも意外。タイミーとかでバイト増やして頑張ってみる予定だ。

 

入会手続きの際、23歳と書いたら、講師の人に「えっ、、すごく落ち着いているので30歳ぐらいかと思ってました、学生さんなんですか?」と言われた。年増に見られるのはよくあることだ。一番古い記憶だと、初めて携帯を買いに行ったときに「15歳、、、?本当ですか?」と聞かれたこと。確かその時にも「落ち着いていらっしゃるので」と言われた気がする。

 

他の人からみたら俺は落ち着いている人間なんだろうか?けど、実際ちゃんとかかわってみると相当なクソガキであること間違いない。なんとかして大人になりたいともがいています。中学二年生の頃から気持ちは変わってませんので。

 

にしても30歳に間違えられるのはあんまり嬉しくないです。しかもその講師のひと初対面じゃないんだよね。というのも、音楽教室とレンタルスタジオが一緒になってるタイプのところなので、レンタルスタジオで何度も顔を合わせたことがあるんですよ。

見た目が老けてきているということをオブラートに包んで落ち着いている、と言ったのかな?またお世辞か!俺はお世辞が嫌いなんだよ!気分良くなるから嫌い!すぐ調子乗っちゃうから嫌い!

 

欲望の根っこ

最近は楽器だけでなくて、文章書いたりするのも好き。実は、小中学生の頃、頭に浮かんだ物語を大学ノートに書いているタイプの人間だった。兄貴に読まれたこともあるが、「結構面白い」と言ってくれたことは今でも覚えているし、そこで「ダッセー!!!!!」とか言われてたら今この文章は生まれていないと思う。

 

こういう”表現の趣味”をするうえで大切なものの一つに、周りからの賞賛があると思う。昔は、何かを作ることを高尚に考えすぎて、「承認欲求でものを作るなんてやな感じ!」と思ってたけど、最近は素直に承認欲求もとても大切だと思えるようになった。なにか作っても周りの人に読んでもらえなければ、聞いてもらえなければ、がっかりする。物を作る人は、自分のためにものを作るくせにそれを人に認めてもらわなければ動けない、という滅茶苦茶めんどくさいエンジンの持ち主なんだと思う。もしこういう考えが自分だけだったら謝ります。ごめんね。

 

表現、というものを突き詰めて考えていくと、「自分の気持ちを分かってほしい」とか「自分の頭の中にあるものを形にしたい」とかが根っこにあると思う。人によっては、物を作らずとも会話でその気持ちを完結できる人もいるんじゃないかな。羨ましいな、と思う。思考の瞬発力があんまりないうえに、常に気持ちがぐちゃぐちゃしている人間なので、会話をしていると途中から何を言いたかったのかわからなくなってしまう。私の話の9割は着地に失敗する。

 

逆に、私の中で文章を書くことはかなりインスタントな表現方法だと思っている。読み応えのある文章を書けるとか、人を感動させるような話を紡げるとか、そういう長所的なものではない。ただただ、文章を書くのが好きで、正直私としゃべるよりも私が書いた文章を読んでもらう方が、面白おかしくできる自信があるというだけだ。

 

人生の気付きについて話をしたい

常日頃から、人生で得た気付きみたいなものについて話をしたいと思っている。けど、いつそんな話をすればいいのかわからないので、できない。みんなの最近の気付きは何?教えて?社交辞令じゃなくマジに知りたい。

 

ちなみに、自分はいろいろあれど、「日常を好きで満たしておくことはとても大切」というのが最近の気付きです。世の中は理不尽だし、これからの人生はたぶん大変なことも多い。そういう時に、世の中側に変わってもらうのは土台無理だし、変わることを期待するのも虚しい。ならば、そのつらさをうまく受け流す方法や回復する方法を身に着けるしかないらしい。

 

「人生は短いから嫌いなことをしている時間はないよ」という考えがある。人生が短いか、長いか、まだ判断がつかないけど、好きも嫌いも含めて人生なのかなと思っている。好きなことだけして生きていける人間はそうそういないし、少なくとも私はそういう人間ではない。ので、降りかかってくる嫌いなことから逃げるためにも、たくさんの好きを知っていたい。そこに対しての努力は、しておいた方がいい気がする。

 

だから最近は、ちょっと体が疲れたな~と思っても頑張ってアニメを見るようにしている。頑張ってまで見る必要はないと思うかもしれないが、なにも摂取しないよりは多少頑張って飲み込むほうがいいと思っている。それに、そのうち慣れてきて頑張らなくても見られるようになるだろう。

 

あとは、ピアノの練習をする、というのも「好きを探す行為」に近い。ハマったアニメのオープニングとか、ピアノ一台でも映えるようなインストものとか、いろいろ練習してみている。根底にあるのが自分が上手くなりたいとか、やりたいようにしたいからとかではなく、聞いている人を何が何でも楽しませたいという気持ちになったのが、最近一番成長したところかもしれない。今後ともストリートピアノなどで披露する機会を作っていきたい。

 

「MBTI診断」ってやつについての話を本当はめちゃくちゃしたいんだけど、対面でその話をするのはちょっと恥ずかしいし、そもそもアレってちゃんとした診断じゃないらしいですね。それはそうとて話しませんか?

流行ってるらしいですね。

 

就活の時に友達に「自己分析にいいんじゃない」と教えてもらいました。なんか人間の性格を16個のタイプに分けてみようというやつらしいです。

 

この類って世間的な反応は半分冷笑、半分乗り気になると思うし、自分も冷笑側でいたいんですけど、それはそうとて、「お前は絶対そのタイプじゃないやろw」とか「私は○○だったわ」とか言いたいのよ、本当は。実はノリノリなんだよ俺も。

 

ちなみに私のタイプは「INFP:仲介者」というやつらしいです。「アイデンティティ:激動型100%」というすさまじいものが見えます。

www.16personalities.com

 

納得できるような、できんような。。。

まあ性格とかいう時間帯によって流動的に変わるし本人ですらつかみにくいものをわざわざ16個に当てはめてるわけなので、そりゃ納得できないところもあるよね。

 

ちょうど一年前ぐらいにやったときは「ISFP:冒険家」というやつでした。いままでやってきたことをいったん辞めて新しい趣味とかをやってた時期なのでそうなったのかもね。どちらが自分らしいかは、わかりません。

 

ちなみにこのページの診断は日本MBTI協会にブチギレられています。

www.mbti.or.jp

 

いつかモノホンのMBTIテストを受けてみたいなと思ったけど、有料らしいです。ほなええわ。

 

こういうのは、朝のワイドショーでやってる星座占いぐらいの気持ちで楽しむのが一番いいのかもしれないですね。とはいえ、他の人のMBTIが何だったかとかの会話を、一度ぐらいしてみたい。してみたいだけなんだけどね。

 

 

 

今回はそんな感じです。読んでくれてありがとうございました。人生の気付きについて、話しようや?

カードキャプターさくら・クロウカード編で大好きな回の話をしよう

『クロウカード編』 その封印が解かれるとき、オタクに早口が......

 

今回は、CCさくら沼に頭のさきまでどっぷりと漬かってしまったオタクが、その素晴らしさを一方的にお話しする記事になっております。あらすじはできるだけ興味を引けるように、ネタバレは隠しで個人的な感想を書いております。愛と熱意を込めて、したためさせていただきました。

 

 

第1話 『さくらと不思議な魔法の本』

全ての始まり。かわいすぎるオープニング。筆者がCCさくらにハマったすべての元凶である。バンダイチャンネルにて無料で配信されているので、まずは見てほしい。懐かしのセル画アニメーション。ノスタルジーに浸るのも一興である。あらすじは本編で語られる。カードキャプターさくらのすべてはここに回帰する。

 

www.b-ch.com

 

第6話 『さくらとおかあさんの思い出』

あらすじ

「出るんだって、学校裏の森に」クラスメイトの奈緒子ちゃんは怖い話が大好きだ。怪談を聞いたほかの友達は本当かどうか確かめよう、とワクワクした気分で森に出かけて行くが、怖い話が苦手なさくらは知世の影に隠れて怖がってばかりだ。

 

どんどん森の奥に進んでいく一行は、ついに最深部の崖の前まで来てしまった。「夜にならないと出ないのかな?」と、うわさが嘘だったことに安堵や退屈さを抱えたその時、さくらの背後がぴかっと光り、”出て”しまった。

 

思わず逃げ出すさくらたち。しかし、話を聞いてみると一人ひとり見た幽霊の姿は違っていた。一つ目のぐるぐるしたやつ、口が裂けて牙が出てるやつ、とがった耳のやつ、、、そして知世が見たのは幽霊ではなく大きな肉まんだった。

 

その日の夜、この怪奇現象がホンモノの幽霊によるものなのか、あるいはクロウカードの仕業なのかを確かめるため、さくらは再び学校裏の森に向かうことになる。そして、案の定”出る”わけだが、そこで見たものは、随分前に亡くなったはずのさくらのお母さんだった。

 

感想(ネタバレあり)

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「でもね、もしお母さんなら、さくらちゃんを危ない目に遭わせたりするかな?」という雪兎の言葉がこの回のキーになっている。「お父さんと、意地悪だけどお兄ちゃんがいるから寂しくないよ」と一話でさくら自身が語っているが、心の底では会えるなら会いたいという気持ちがあることを雪兎や桃矢は、しっかりと感じ取っていた。何とも物悲しい優しさで身が震える。

 

カードキャプターさくらには魔法やカードといったもののほかに、幽霊・霊的現象といった要素が存在する。今回は結局、カードの仕業だったが、封印後に涙ながらにさくらは「よかった。おかあさん、ここにひとりぼっちじゃなくて......」とこぼしたそのけなげすぎる優しさが心に沁みてしまう。本当に、健気。さくらちゃん、どうかお幸せに。幸せになってくれ。。。

 

クロウカード編は様々要素がある中で、「母を知る話」というのがとても大事にされているなと思う。さくらにはほとんど母の記憶がない。でも、桃矢くんに残した気持ちが、短い期間ではあるがさくらに注いだ愛が、自身の霊体が、今でもさくらのことを見守っているという救いのあるストーリーが暖かく、本当に泣ける。

 

第15話 『さくらとケロの大げんか』

あらすじ

ある日、さくらは「ストーム」のカードを封印しようとするが、同じくカード集めに勤しむ小狼に先を越されてしまい、カードは小狼のものに。「やっぱり実力不足だな」とまで言われてしまいヘコむさくら。

 

そんなさくらのために、ケロちゃん小狼に勝つ方法を考えていた(考えるふりをして寝ていた?)のだが、返答のないケロちゃんを見て、さくらは大声で呼びかけた。そんな些細なことから二人は喧嘩になってしまう。

 

翌朝。ぐっすり寝てスッキリしたさくらは、もう怒ってないよ、と声をかけようとしたところ、ケロちゃんが勝手に自分の引き出しのものを出して部屋を作っているところを見つけ、再び怒り心頭。また喧嘩してしまうのだった。

 

さくらが学校に行った後、腹の虫の治まらないケロちゃんは、お父さんへの贈り物として届いていたブランデーチョコレートを全部平らげ、酔っ払いのおっさんと化した。気分よくふらふらと路地を飛び回り、挙句の果てにごみ置き場で寝ていたところを、ある少女に見られ、連れ去られてしまう。

 

感想(ネタバレあり)

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ケロさくドタバタ回。カードキャプターさくらには親がいない子供が何人も出てくる。さくらのお母さんは亡くなっている。知世のお父さんは作中一度も出てこず、その理由はついに明かされることがなかった。ケロちゃんを拾ったあかねもまた、お父さんがいない。あかねはその寂しさを紛らわせるようにケロちゃんを可愛がった。

 

あかねはテレビドラマで小さい子供が死んだはずのお父さんと再開するシーンを見て涙を流す。そんなあかねを見て、ケロちゃんは変な踊りを踊って励まそうとする。やっぱりこいつ、職務は放棄するけどいいやつなんだよな。

 

最終的にあかねは引っ越すことになり、ケロちゃんを飼い続けることができないので、さくらに預ける、という名目でさくらのもとに帰ってくる。その時の知世ちゃんの恰好、めっちゃ可愛い。

 

第16話 『さくらと思い出の虹』

あらすじ

夏休み。木之元一家はお父さんの仕事仲間に貸してもらった別荘に行くことになった。大好きな雪兎さんも一緒なのでさくらはご機嫌だ。

 

ログハウスのような風貌の別荘はとても綺麗で、さくらは大はしゃぎ。夕飯はバーベキューだ。お父さんたちは買い物に行って暇になったので、さくらは散歩に行くことにした。そこで見つけた大きな家に住むおじいさんに招かれて、お茶とお菓子をごちそうになった。

 

よかったら明日も遊びにおいで、と声をかけてもらったので、次の日もおじいさんの家に行くことにした。おじいさんはさくらを笑顔で歓迎し、別荘の一室に案内する。そこにはかわいいぬいぐるみがいっぱい置いてあり、なんともキュートな感じだ。「ここは子供部屋?女の子ですか?その子も来てるんだったら一緒に、」とさくらは声をかけるが、おじいさんはこの部屋を使っていた子はずいぶん前に亡くなったと告げた。

 

感想(ネタバレあり)

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こんなオシャレな魔法の使い方ってあるんだ。。。と感動して余韻に浸った大好きな話。今回は不思議なことに巻き込まれてカードを封印、という一連のフォーマットから外れた回だが、だからこそ筆者の心に刻まれ、忘れることができなくなった。このあたりから、CCさくらに本気でドはまりすることになる。

 

この回ではさくらのお母さんが子供の頃に着ていたロリータ服が出てくる。知世ちゃんのコスチュームとも、普段のさくらの私服ともまた違ったベクトルの可愛さにあふれていて、めちゃくちゃ良い。キュートさも、カッコよさも兼ね備えているのがさくらちゃんの魅力。

 

(本作はハートフルなアニメです。誘拐事件ではありません。猟奇ホラーでもありません。R18でもありません。おじいさんは犯罪者ではございません。安心してご視聴ください。)

 

第22話 『さくらとやさしいお父さん』

あらすじ

さくらのお父さんは大学の教員だ。来週に学会発表を控えておりとても忙しいので、今週の家事はさくらとお兄ちゃんで協力して二人でこなすことにした。「遠い国の遠い時代のことを、知りたくて、伝えたくてこの仕事をしているんだよ」と語るお父さん。そんなお父さんの頑張りを見て、さくらはもっと役に立てることがないかな?と考え、大学に差し入れを持っていくことにした。

 

「文学部史学科の木之元先生に用事があるんです」と尋ねると、お父さんの助手をしている学生たちに出会った。木之元先生の授業はとても人気があるんだ、と語る学生たちとともに、さくらはお父さんの研究室に向かうのだった。

 

感想(ネタバレあり)

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お父さんや研究室の学生たちは「スリープ」のカードによってみんな眠らされてしまう。小さくてすばしっこいスリープをなんとか捕まえた!と思ったら、バランスを崩し、お父さんの作業スペースを滅茶苦茶にしてしまった。特に、論文を書くのに使っていたパソコンは起動できなくなっていた。

 

「どのカードを使ったらもとにもどせるんだろう、、、全部試してみたんだよ?でも、だめなの」とうるうるした目で語るさくらちゃん。そうだよな、やり直したいことってあるよね。でも、魔法にも限界はあって、どんなカードを使おうと現実は変わらなかった。

 

必死に謝るさくらちゃんの無力感とか、申し訳なく思う気持ちとかが、ひしひしと伝わってくるし、感情移入しすぎてこの話が大好きになってしまった。あと、今の時期って博論修論卒論どれも締め切りが近づいている頃でしょう。筆者も以前卒論を書きましたが、提出締め切り数日前に計測用のシステムをぶち壊してしまって、一年間の成果が無くなりそうになったことがありました。作中の藤隆さんと同じく、夜通し作業しましたよ。壊れたのがクロウカードのせいだったらよかったんですけど、間違いなく自分がぶち壊した原因なので、、、さくらちゃんと同じ気持ちでしたね。そんな思い出も込みでなんか好きなお話。

 

第25話 『さくらともう一人のさくら』

あらすじ

ある日さくらは買い物から帰った後に大好きな雪兎さんに髪を切ってもらって幸せいっぱいだった。翌日、うきうきした気持ちで小学校に向かうと、なんだか友達からの態度が変だ。話を聞いてみると、昨日、街中でさくらにそっくりな女の子を見かけたとのこと。ぬいぐるみの山を倒し、文房具屋の商品棚をひっくり返し、地球儀を投げ飛ばし、、、非行に走ってしまったのかとみんなが心配していたのだ。

 

当然、さくらはそんなことをしていない。戸惑うさくらは放課後、知世に相談することにした。ベンチに座ってアイスクリームを食べながら、知世はさくらの話を聞いてくれた。そんな時、さくらの目の前を例のそっくりさんが通っていった。今日は小さい子が砂場で山を作って遊んでいたところを滅茶苦茶にしてしまったらしい。。。

 

このままではご町内で悪い子だと思われてしまう。見かねたケロちゃんはクロウカードを使った占いの方法をさくらに教えた。その結果、今カードが狙っているものはお兄ちゃんであることが連想されたのだ。

 

「さくら、遅いな?クラブか?」桃矢が話しかけたのは、どっちのさくら?

 

感想(ネタバレあり)

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神。GOD。筆者が大好きなミラー×桃矢の始まりである。

 

桃矢くんは子供のころから幽霊が見える。なので、だいぶ早い段階で偽物のさくらは人間でないことに気付いていたが、それでもなお、「落とし物探し」に付き合ってやった。その結果、崖から落ちてけがをしてしまう。

 

このミラーというカード、主がいないからと随分いろんなところで悪行を働いていたが、けがを負っても正体を知っていてもなお「落とし物探し」に協力しようとする桃矢くんを見て罪悪感を抱いたらしく、最後はあえてホンモノさくらのポーズを真似て自分の正体を知らせた。CCさくらのカード一枚一枚に生命が宿っている、という設定が最大限に生かされたストーリーとなっている。

 

「お兄ちゃんにけがをさせたな!」とミラーに詰め寄るさくらちゃんの凛々しい表情も必見である。

 

第30話 『さくらとケガをしたカード』

あらすじ

ある日さくらは「ダッシュ」のカードを封印しようと、「風(ウインディ)」のカードでその姿を捉えた。しかし、「ダッシュ」は無理やりその縛りから抜け出し、民家に逃げ込んでしまう。

 

怪我を負ったダッシュは民家に住む女の子・立花玲に手当をしてもらい、その鳴き声から「ピューイ」と名付けてもらった。ピューイは玲になつき、玲もまたピューイを可愛がった。

 

放課後、さくらと知世がダッシュを封印するための作戦を話し合っていると、校庭で走る玲の姿が見えた。玲は友枝小学校の短距離走の選手だったのだ。さくらが玲に声をかけると、玲はさくらたちを家に招待し、陸上競技会を来週に控えていること、ピューイが来てから落ちていた調子が戻り、以前より早く走れるようになったことを話す。

 

玲の話を聞き、さくらは本当にダッシュを封印してもよいものか葛藤するようになる。封印するのは来週の競技大会が終わってからにしたい、とごねるさくらに対し、玲が早く走れるようになったのはカードの影響であることを知っていたケロちゃんは「魔法で早うなってもなんにもならんで。ほんまにそれで心からおめでとうって言えるんか?」と返すのだった。

 

感想(ネタバレあり)

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どうか玲さんに良い記録を出してほしいと願う気持ちは、さくらもケロちゃんももちろん同じである。理性ではわかっていても、ダッシュを封印してしまった結果思うようなタイムが出なくなり、落ち込む玲さんを見たくなかった。その葛藤が、どうしても苦しみを生んでしまう。

 

事実、小狼によってダッシュが封印されたあと、玲のタイムは落ちてしまった。準決勝では3位に沈む。なんとか決勝への出場権は獲得したが、さくらは微妙な顔を浮かべるしかなかった。

 

迎えた決勝、玲はピューイの鳴き声を聴く。その声は玲に力を与え、100m決勝で優勝の成績を収めた。みんなが喜ぶ中、さくらは観客席を抜け出して、小狼に「いまダッシュのカードを使ったの?」と問いかけた。

 

「こういうことにカードを使ってはいけない。だから俺はなにもしていない。ただ、こいつを連れてきただけだ」とダッシュを見せる小狼。粋な奴である。玲は本当の実力で優勝し、その心の支えとなったのはピューイだった。いい話。

 

第37話 『さくらと消えた知世の声』

あらすじ

ある日の放課後、さくらはクラブが終わったら一緒に帰ろう、と知世を誘う。しかし、コーラス部に所属する知世は「今度の曲は最初の方に自分のソロパートがあるから失敗しないようにしないと」、と話す。練習で帰るのが遅くなってしまうかもしれないらしい。コンクールを間近に控えてより一層練習に励んでいる様子だ。

 

チアリーディング部の活動中、さくらは知世の歌声に耳を澄ませる。綺麗で澄んだ歌声。その美しさに聞き惚れていると、クロウカードの気配がした。次の瞬間、知世の声が途切れる。

 

思わず音楽室に駆けだしたさくら。知世は声が一切出なくなっていた。ひとまず、風邪だろうという診断を下されて、知世は家に帰された。心配するさくらに対し、ケロちゃんは「それはボイスの仕業かもしれんな、カードの気配を感じたんやろ?」と返す。「もっと私が早く気付いて封印していれば……」

 

感想(ネタバレあり)

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ぼろっぼろになるまで泣いた。美しい愛。知世がさくらに抱く気持ちは、友情以上である。さくらがそのことを知っているのか、いないのか、それはわからない。けど、以前、知世は「さくらちゃんがもう少し成長したらお話しますわ」と濁したことがある。

 

声が出ない生活と言うのは思ったより不便だ。知世は筆談でさくらや小狼と言葉を交わす。そんな様子を見て、「このままずっと声が出ないままだったらどうしよう」とさくらは悲しい顔をして自分を責めるのだった。

 

時に、歌は言葉で贈るよりもはるかに気持ちが伝わることがある。知世の声を盗んだ「ボイス」のカードを封印し、知世にはその美しい声が戻った。コンクールまでになんとか間に合わせることができた。応援に来てくれたさくらに対し、「心を込めて歌います。この歌は、さくらちゃんのために歌いたいと思った歌ですから」と答えた。

 

『冬の凍てつく道を往くとき さりげない励ましに幾度助けられただろう

きみのように きみのように 勇気くれる人で居たいよ』

 

第39話 『さくらのふらふら熱曜日』

あらすじ

ある日、さくらは風邪を引いて熱を出していた。しかし、クラスのポスター制作の締め切り日であることと、お父さんが仕事で発掘現場に行くため心配をかけたくないことからさくらは元気なふりをして学校に行った。

 

しかし、無理をした結果余計に熱が上がってしまい、さくらは算数の時間に保健室に連れていかれることになる。保健の先生からは早く家に帰って休んだ方が良いと言われるものの、ポスターを作らなきゃ、とごねた。そんなさくらを見かねて、知世や苺鈴・小狼は「自分たちがポスターを作るから、安心して家で休んでいてほしい」と優しく声をかけるのだった。

 

ふらふらのさくらを桃矢は負ぶって帰った。熱がなかなか下がらない。寝込んでいるさくらを気遣って、桃矢おかゆを作ることにした。そんな中、空に異変が。さくらはクロウカードの気配がするから封印しに行く!と言い始める。必死に止めるケロちゃんを横目に、さくらは「我を映し出し、もう一人の我となれ」と鏡(ミラー)のカードに命令する。

 

感想(ネタバレあり)

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来ましたミラー×桃矢。なんぼあってもええですからね。

 

何といってもお気に入りのシーンはさくらに化けたミラーと桃矢くんの邂逅。桃矢くんはやっぱりミラーがホンモノさくらでないことを一瞬で見抜いた。けども、おかゆを差し出してだまされたふりをしておいた。しかし、ミラーが「薬は?」と問いかけると、「さくらじゃないんだろ?」と返した。

 

うつむいたまま黙っているミラーに対し、「あいつが何をやっているのかはだいたい知ってる。でも、あいつになりに隠してるみたいだから、知ってることはだまっておいてくれるか?」と約束を交わした。

 

魔法少女ものの醍醐味と言えば、やっぱり「ほかの人には内緒だよ」という秘密主義なところだ。僕だけがあの子が魔法少女であることを知っているんだ!という優越感を感じられるケースや、単純にフリフリの恰好をしているのが恥ずかしいから周りにばれたくないというケース。。。作品によってその理由付けは様々だが、CCさくらの場合は、さくらの「周りの人に危険が及んでほしくないから言わない」という優しい理由で内緒にしている。その無言の優しさは、ミラーにも桃矢にも伝わっている。

 

おわりに

やっぱクロウカード編良いっすね。冒険譚。勇気と愛の話。優しさがこれでもかと詰め込まれていて、柔らかな気持ちになれます。

 

てか漫画版とアニメ版でちょっとだけ設定が違うんですね。本筋に関係ないところだと、漫画版の桃矢くんと雪兎さんは二人乗りで登校しています。ですが、NHKさん的にNGだったのかアニメ版では自転車で縦に並んで登校してます。交通ルール守っててえらい。

 

さくらカード編についてもまた書きたいな。以上。

カードキャプターさくらに熱中した年末。【クロウカード編】

みなさんは「カードキャプターさくら」をご存じでしょうか?

 

知っているという方も、知らないという方も、問答無用でこれから知っていただきます。

 

カードキャプターさくら」とは、1996年から2000年にかけて「なかよし」で連載していた少女漫画です。原作はCLAMP先生が描かれています。「クロウカード編」「さくらカード編」の2部構成となっており、1998年からはアニメも放送され数多くの少年少女を魅了した作品として世に知られています。

 

また、2016年に復活。再び「なかよし」にて「クリアカード編」の連載が開始されます。こちらも2018年にアニメ化。今月発売のなかよし1月号にて完結となりました。CLAMP先生、本当にありがとうございました。

 

そんな「カードキャプターさくら」ですが、筆者は幼少期にやんわりと見たことがあるな~ぐらいの記憶と、「クリアカード編」のアニメは見てたな~という断片的な知識しかありませんでしたので、ちょっとずつ「クロウカード編」「さくらカード編」についても観ていくことにしました。息抜きのつもりで。

 

息抜きのつもりだったんです。本当に。

 

てか本当に息抜きとして見てましたよ、最初の方は。でも面白すぎるのよこの作品。あまりにもハマりすぎた結果、日常に支障をきたすレベルに頭の中が「カードキャプターさくら」一色になってしまったため、一度ここでアウトプットをさせていただきます。。。年内の狂いは年内に済ませる。煩悩の数だけ記事を書きましょうね。

 

ということで今回は「クロウカード編(アニメ)」に絞って紹介させていただきます。3編全部紹介するとめちゃくちゃ長くなってしまうので。

 

 

クロウカード編のあらすじ

さて、いろいろと御託を並べましたが、CCさくら・クロウカード編のストーリーについて、まずはご紹介させていただこうかと思います。

 

 

主人公・木之元桜は友枝小学校に通う小学四年生。元気が取り柄の女の子です。

 

ある日、さくらが小学校から帰ると家の中から物音が。「まさか、泥棒さん!?」と身構えるさくら。とりあえず音がするお父さんの書斎に入ってみます。すると、そこには誰も居らず、「クロウ・ブック」と書かれた不思議な本がありました。

 

その本を開いてみると、なにやら長方形のカードが保管されているみたいです。一番上にあるカードは「風(ウインディ)」。読み上げてみると、風が吹き荒れカードがバラバラに飛んで行ってしまいました。

 

同時に目覚めたカードを守る封印の獣・ケルベロス(ケロちゃん)によると、カードはクロウ・リードという魔術師が作ったもので一枚一枚が別々の意思を持って生きており、封印が解けると好き勝手に行動してしまうとのこと。ケルベロスはこのカードたちを取りまとめ、封印する役割を担っていたが、職務を放棄し30年ほど居眠りをしていた。ダメやん。

 

何はともあれ、クロウカードが使えるということは、さくらにも多少なりとも魔力があるということらしい。ケルベロスはさくらを世界でたった一人の「カードキャプター」に任命し、さくらに「封印の杖(封印の鍵)」を与えます。

 

各地で災いを起こすクロウカードが現れた時は、カードキャプターさくらの出番。実体化して悪戯を働く彼らをカードに戻すのがさくらちゃんのお仕事です。

 

基本的には1話完結でクロウカードをどんどん封印していくストーリーになっています。サクサクと進んでいくなかで様々な事実が明かされるテイストになっているので、大人でも飽きず楽しむことができるアニメとなっております。

 

登場人物の紹介

お次に登場人物のご紹介。メインキャラに絞って解説いたします。

 

・主人公 木之元桜(さくらちゃん)

 

 

本作の主人公・さくらちゃん。特徴は、とにかくかわいくて元気。かわいい。

友枝小学校に通う小学四年生で、得意な授業は体育と音楽。特に体育に関しては運動神経が抜群であり、ローラースケートで登校したりみんなの前でバク宙したりと並外れた身体能力を誇ります。苦手な授業は算数。

 

性格に関しては元気で、明るく前向き。あと結構天然なところがある。素直な感情を全面に表現しているシーンが多く、大変かわいらしい。困ったときには「ほえ~」、好きな人に見惚れたときには「はにゃ~ん」など独特の語彙があり、かわいい。

 

クラブはチア部に所属している。たまにバトンを頭の上に落とす。かわいい。

 

家族はお兄ちゃん(桃矢くん)とお父さん(藤隆さん)の3人であり、お母さんを幼い頃に亡くしている。お父さんは料理も裁縫も洗濯もなんでもできるスーパーマンだが、忙しいお父さんに代わってお兄ちゃんとともに家事を手伝っている。裁縫だけはちょっと苦手なようだが、料理はおいしそう。

 

ほぼほぼ事故のような形で意図せずクロウカードを街中にばら撒いてしまった張本人。日々カードキャプターとしてクロウカード集めに奔走している。

 

お兄ちゃんの友達である「雪兎(ゆきと)さん」のことが好き。

 

大道寺知世(ともよちゃん)

 

 

さくらちゃんのクラスメイトであり、一番の親友と呼べるポジションの女の子。魔法が使えない人々の中で数少ないさくらちゃんがカードキャプターであることを知っている人物である。さくらちゃんがカードを捕まえに行くときは知世ちゃんもほぼ必ずと言って良いほど同行し、魔法が使えないなりに協力してくれる頼もしい味方だ。

 

おもちゃメーカーのお嬢様であり、口調も柔らかく「○○ですわ」と品の良さを感じさせる。性格はやさしさそのものであり、人生を何週すればその境地にたどり着けるのかと聞きたくなるほど慈愛の心に満ちている。その心はさくらちゃんだけでなく、他のクラスメイトにも向けられることもあり、大変察しがよく、周りを優しく包み込む心の広さがみられる。

 

コーラス部に所属しており、ソロパートをもらうなどエース級の活躍をしている模様。実際、知世ちゃんが歌う話は何回かあるがとてつもなく可憐に響く声である。かわいい。

 

そして一番重要なことは、さくらちゃんを溺愛していることだ

 

さくらちゃんを好きすぎるあまり、カードを捕まえに行く際のコスチュームを自作してさくらちゃんに着てもらい、その様子をビデオで撮影するというちょっと変なとてもすばらしい趣味を持っている。撮影したビデオは家で何度も見返しているらしい。怖。

 

そう。CCさくら魔法少女ものではあるが、変身シーンは謎の光に包まれるアレではないのだ。知世ちゃんが作った数々の衣装をワゴン車で持ち寄り、そこで着替えて出撃するというセルフ変身スタイルを取っている。

 

そして、オタクたちは知世ちゃんに感謝しなければならない。さくらちゃんのかわいい衣装を作ってくれているのは、ほかでもなく聖母知世様なのだから。そしてその活躍を撮ってくれているのも、知世様なのだから。だから多少強引なところがあっても、優しく見守ろうではないか。

 

ケルベロス(ケロちゃん)

 

 

クロウカードを守る(守ってはいない)封印の獣。今は自身の魔力をほとんど失っており、本来の姿に戻ることはできず、ぬいぐるみのような姿をしている。熊?猫?ライオン?よくわからない生物である。ケロちゃん曰く「真の姿は今よりもっと格好ええ」とのこと。本当かな?気になった方はCCさくらを観てみよう。

 

関西弁を喋る。一人称はワイ。甘いものが好きで、さくらの分のお菓子をおねだりするなどとにかく目がない様子。

 

性格はいい加減なナルシストであり、知世の撮ったビデオを見てはカッコよく撮れているか確認している。

 

職務放棄はしていたもののクロウカードについて詳しいので、さくらにアドバイスをするキャラとして活躍する。落ち込んでいるときは元気づけてくれるいいヤツでもある。ちなみに、さくらが学校に行っていて誰も家にいない間はテレビゲームに勤しんでいる。姿がおっさんであれば自宅警備員である。

 

李小狼(リ・シャオラン)

 

 

さくらちゃんのクラスに香港から転校してきた男の子。クロウ・リードの遠い親戚で、魔法が使える。さくらと同じくカードを集めるライバルとして登場する。カードを探し出す羅針盤を持っていたり、呪文の詠唱が中国語風になっていたりとさくらの魔法とは違った点がいろいろある。

 

アニメ版では8話から登場するが、初めて会ったときはさくらに対して険しい視線を向けていた。さくらのことを実力不足だと判断し、「残りのカードは俺が集める!だからカードを寄越せ!」と言うなどなかなか険悪なムードである。その後もほぼ毎回クロウカードが現れたときには小狼が居合わせることになる。その過程でなんだかんださくらと協力するようになっていく。

 

性格はとにかくシャイボーイ。すぐ顔が真っ赤になったり気になる人とすれ違うと逃げ出してしまったり、可愛いやつなのである。

 

李苺鈴(リ・メイリン)

 

 

小狼のいとこ。チャイナ娘。小狼のことが好き。小狼の婚約者であることを堂々と公言している。とにかく頭の中は小狼でいっぱいなのである。

 

アニメでは20話から登場する。気の強い性格で、はじめは小狼以外全員にツンツンした態度をとっていたが、後々仲良くなっていく。

 

魔法使いの名家的な扱いである李家に生まれながらも、魔力は全くない。しかし、中国拳法の達人であり、時折カードと戦うことがある。

 

まさかのアニオリキャラであるという事実。記事を書くまで知りませんでした。(筆者は数日前に単行本全巻ポチって到着待ち)

 

・木之元桃矢(お兄ちゃん)

 

 

男子高校生。同じクラスの雪兎と一緒に学校に登校しているため、雪兎さんに会いたいさくらはお兄ちゃんと一緒に登校することになる。

 

さくらのことをいつも「怪獣」とからかっている。しかし、「あいつで遊んでいいのは俺だけだ」と話すなど重度のシスコンぶりを発揮しているだけなのである。あと本当は優しい。さくらのピンチなどにはそっと手を差し伸べてくれることもある。

 

容姿端麗、運動が得意で女子にモテモテなイケメン君であるが、女の子からの告白をなぜか断ってばかりだ。複数のアルバイトをしており、さくらが友達と遊びに行った先々で店員として現れることもある。いついかなるときも見守っていたいらしい。

 

小狼がさくらと初めて会ったとき、クロウカードを巡って喧嘩をしていたところに駆けつけた。以降小狼のことは小僧と呼び、両者はいがみ合うことになる。男心は複雑ですわね。

 

月城雪兎(ゆきとさん)

 

 

お兄ちゃんの同級生。いつもおっとりとしていて優しい素敵な人。桃矢くんと同様運動が得意で、色々なスポーツの助っ人として試合に出ているらしい。

 

雪兎さんは両親がおらず、祖父母と一緒に暮らしているが、旅行好きなためよく家を空ける。そのため木之元家を訪れ一緒にご飯を共にすることがしばしばある。

 

あと華奢な見た目の割にメシをめちゃくちゃ食べる。ドン引きするぐらい食べる。いっぱい食べるのは元気な証拠なのである。

 

おっとりとした雰囲気がすべてを包み込んでしまう癒し系の人。小狼とさくらの喧嘩を優しく仲裁した。その結果小狼君の中の何かを目覚めさせてしまったらしい。

 

・木之元藤隆(お父さん)

 

 

さくらちゃんと桃矢くんのお父さん。大学で先生をしており、考古学について教鞭をとっている。妻である撫子さんを亡くしたが、シングルファーザーとして2人の子供に存分に愛を注いでいる。

 

誰に対しても穏やかかつ丁寧な口調で接するデキる大人。料理や裁縫などが得意で子供たちに手伝ってもらいながらも完璧に家事をこなしている点も最強たる所以なのである。優しい。

 

木之元家の子供は2人とも運動が得意であるが、それは藤隆さんからの遺伝なのである。大学の先生になれるぐらい頭が良いのに尚且つ運動もめちゃくちゃ出来るだなんてずるい。優しくていい人です。

 

筆者が考えるCCさくらの魅力

やはり、なんといっても登場人物がみんな可愛いことである。さくらちゃん、かわいいですよね。知世ちゃん、かわいいですよね。李くん、かわいいですよね。みんなみんなかわいいですよね。ね。ええ、ほんとに。

 

主人公であるさくらちゃんの衣装は毎回変わる。これはキャラクター紹介のところでも述べた通り知世ちゃんの自作品であるが、クオリティが半端なく毎回超かわいい。二次元的な服が好きな方にはたまらない作品となっている。また、私服もみんなオシャレだ。出かけた先で急に怪異が起きてそのままカード封印というパターンも勿論ある。その時は知世ちゃんの衣装は着てもらえないわけだが、では残念回かというとそんなことはない。普段からさくらちゃんはかわいいのである。

 

あと、世界観がとても優しく安心して観ることができる。登場人物に嫌な奴がいない、敵意というものが存在しない。これは嬉しい。

 

本作はかわいい魔法少女がカードを捕まえる、というのが趣旨となっているが、少女漫画なので恋愛関係はつきものである。つまり、デートシーンがある。そしてこれはアニメ版のみの話にはなるが、デートシーンはやわらかい雰囲気のアニメーションに特別な挿入歌が流れる。オープニングでも、エンディングでも、そのアレンジとかでもなく、その回のための挿入歌である。これが非常におしゃれであり、めちゃくちゃ良い。(40話のみんなで遊ぶシーン、天才)

 

加えて、乙女チックな良さだけではなくドラマ的な良さもある。カード集めや、様々なイベントを通じて、亡くなったお母さん含めさくらの周りの人々について少しずつ知ることができる。不思議な出来事が発生→さくらが解決というお決まりのプロセスに一切飽きず観続けることができたのはこの要素が大きい。

 

さくらちゃんは作中を通して大きく成長する。正直、ケロちゃんが職務怠慢で寝ていたのがアカンのであって、さくらが詠唱するだけでカードを使えるような魔力を持っていたのはたまたまである。よってカード集めに付き合う義理はないのだが、この街に住む大切な人たちのことを想って危険な目に遭ってでもカードを集めている。そのうちに責任感が生まれ、自らすすんで使命を全うしていく姿は見る人に勇気を与えてくれる。

 

また、さくらの他者を思いやる気持ちはカードにも向けられる。そもそもカードが原因で災いが起こるというのは、主を失ったカードたちがどうしていいかわからず露頭に迷っている状態とも解釈できる。そんなカードたちを思いやり、力で屈服させるのではなく、交流を図り、仲間になろうとする姿勢が端々にある。事実、さくらはカードとの思い出を大切にしている。

 

そもそも、魔法を道具としてではなく、ある種擬人化と言うか、なにか意思を持った精霊的な形として扱うという設定がめちゃくちゃ面白い。「エクスペクトパトローナム」や「ベホイミ」がそれぞれビジュと意思を持っているようなものだ。なので、カードが納得した場合自ら封印されたり、活躍した人を自身の主として認めるなどの行動をすることがある。斬新な設定でとても面白かった。

 

まとめ

総じて言うとカードキャプターさくらはめちゃくちゃ面白い作品です。かわいい。本当は筆者のお気に入り回についても書きたかったけど、ネタバレありきになってしまうから今度の機会かな、、、

 

さくらカード編についても近いうちに語りたい!さくらカード編の方はかなり少女漫画色が強くなるので、おじさんには無理かな、、と思っていたら爆裂にハマってしまった。当時男女問わず大きなお友達を生んだというのも納得です。

 

最後に強火のコメントをしておくと、筆者はミラーのカードと桃矢くんの絡みが滅茶苦茶好きです。クロウカード編で言うと25話、39話。非常に良いものを見せて頂きましたって感じ。本当に良いよ。

 

あと、山崎くんがなんだかんだ好き。山崎くんがつくカスの嘘にしっかりツッコミを入れる千春ちゃんの関係性が好き。以上。